こんにちは、ハンター(@ajihuntofficial)です。
今回は基本ではあるものの、考えると意外と奥深いジグヘッドへのワームの刺し方(付け方)について考察していこうと思います。
まっすぐ刺せばいいんだろう!
一般的にはジグヘッドに対してまっすぐ刺すことが推奨されています。
もちろん、設定されたワームの動きを十分に引き出すためには、まっすぐ刺すことが重要でしょう。
ですが、実際にジグヘッドにワームを刺すにあたって、まっすぐ刺すことだけを考えていればよいかというと…。
早速始めていきましょう。
何を考えながら刺して(付けて)いますか?
ジグヘッドにワームを刺す作業…。
アジングの基本となる作業ですが、特に何も考えずにワームを刺している方が大多数ではないでしょうか。
だから、まっすぐ刺せばいいんだろう!
ちゃんとまっすぐに刺すことを考えているよ!
では、まっすぐ刺さないと釣果に影響が出るのでしょうか…。
さらには、まっすぐに刺すこと以外に考えることは本当にないのでしょうか…。
まっすぐ刺さないと(付けないと)釣れない?
結論から言うと、極端に曲がっていなければ問題ない!です。
夏場はそれ程難しくはありませんが、特に厳寒期のワーム交換は、かじかんだ指先との戦いです。
少し曲がるなんてよくあることで、それが故に釣れないということはありません。
もちろん限度というものがあるからのう!
あまりにも曲がっていると、ワーム本来の動きがでなかったり、妙な動きになり警戒されてしまうなど悪影響が出てしまいますので、綺麗に刺すに越したことはありません。
ワームの素材によっても刺しやすかったり、なかなか針が入っていかないものもあります。
どうすれば綺麗にさせるのでしょうか。
まっすぐ刺すコツ
どこから針先を出すかの検討をつける
基本中の基本ですね。
特に初めてのジグヘッドやワームを使用する際は感覚が掴めないため、しっかりと目測を付けて刺していきましょう。
同じメーカーのジグヘッドでも、種類が違うとシャンクの長さが違うということは良くありますので、ジグヘッドを変えながらサーチしている時なども気を付ける必要があります。
目測の付け方は、実際にジグヘッドとワームを合わせてみることです。
この時に、ワームのリブ(ひだ)や目立つラメなどがあれば目標にしましょう。
ラメのないクリア系ワームは指で押さえるなどして目標を見失わないようにしましょう。
一気に刺す?少しずつ刺す?
一般的なワームの場合、針を途中で止めたり、ワームを持ち直したりせず、一気に刺す方が綺麗に刺せます。
少しずつ刺していく方法では、ちょっとした力加減の違いで針先がジグザグに進んでしまい、くねくねとした仕上がりになることがあります。
一気に刺すためにも、針の出口が分かっている必要がありますね。
ただし、ダイワのワームに代表される特殊素材(エラストマー素材)で成型されているワームの場合、ワームに弾性があり針先が弾かれるため、針を刺すのが難しいです。
このような素材のワームの場合は、少しずつ刺し進めていくしかありません。
最近は針が通しやすいように下穴の開いた製品もあるぞい。
テール部分に角度を付ける
針先の出口の目測を立てる上で、針の通らなかった部分の角度にも注目してみましょう。
ワームの先頭部分からまっすぐになるようにテール部分を残しても良いのですが、個人的には少しだけ角度が付くように残すと針掛かりが良くなると感じています。
ワームの刺し方に慣れてきたらぜひ試してみてください。
「切れたから捨てる」はもったいない!
意外とボロボロでも釣れる
何度かアジを掛けていたり、掛からないまでも激しめの引っ手繰るようなアタリが続くと、針付近からワームが裂けてきますよね。
さっさと新しいワームに変えようぜ!
もちろん、新品のワームの方が最大のパフォーマンスを発揮してくれることは間違いありませんが、状況次第では、このボロボロのワームでも十分にアジを掛けていくことは可能です。
針に刺せる場所はまだあるのか?
先程も書いたように、ワームの裂け目は大体針付近から発生していきますので、まだ針をホールドさせるだけの丈夫な部分が残っているかを確認する必要があります。
経験上、ワーム自体がちぎられるような致命的な傷でない限り、どこかに刺せる部分は残っています。
今まで刺していた部分をなるべく避けて、新しいトンネルを掘るイメージでワームに針を刺していきましょう。
ほとんどの場合、ワームの中心を外せば十分なホールドが得られます。裂けるたびに徐々にワームを回転させて無傷の部分に刺していく(ワームの周辺に刺していく)と比較的長く使えます。
そのほか、瞬間接着剤で針とワームを固定させる方法もありますので、小道具をお持ちの方は試してみるのも良いかもしれませんね。
ジグヘッドの重り部分との間に隙間ができたら?
一般的には隙間が空かないように装着することが良いとされていますよね。
わたしもリグを回収するたびに隙間が空いていないかどうかの確認をするクセが付いています。
ここはやはり隙間がないように装着する方が良いと思っています。
が、少しでも隙間が空いていると絶対に喰ってこないかと言われると疑問も残ります。
実際に隙間を開けた状態でキャスト(検証)したことは無いので経験則ですが、ファーストバイト後にセカンドバイトが発生した場合などは、少しも隙間が空いていなかったのかというと…。
実際に水中で確認してみないと分からないことなので、個人の活動レベルでは正確に検証することはできません。
もちろん、引っ手繰られた後など大きくワームがズラされている場合は、まず喰ってくることはありませんので、リグの回収時には必ずズレていないかどうかの確認をするクセは付けておきましょう。
慣れてくれば指先だけで確認できますので、明かりのない暗闇の釣り場でも問題はありません。
大きくズラされたという範囲に入ってしまうのかもしれませんが、餌釣りでよく使われる手法の「チョン掛け」はワームであっても間違いなくアジが釣れます…。
特に豆アジ攻略には欠かせません。
ワームの姿勢がポイントになっているのだろうとは思いますが、アジではないためこれ以上は不明です。
…アジにはどういう風に見えているのでしょうかね。
ワームに上下左右はあるのか
ほとんどのワームには上下左右の概念はありませんが、製作者によって明確な目標が設定されている場合など、特殊な形状で成型されたワームの場合、設定上の上下左右があります。
例えば、わたしがフィールドモニターとして仮契約させていただいているClearBlue(クリアブルー)のワーム「Sexy-B(セクシービー)」には上下左右が存在します。
このSexy-Bは、ハンドメイド特有の柔らかさに加えて、ワームに「くびれ」を付けることで、低活性時の弱い吸い込みでもしっかりと口の中に吸い込まれるように設計されています。
通常はこの向きで装着します。
上下を反転させて装着することで、沈下速度を遅らせる効果が期待できるようです。
一方で、右もしくは左を上向きに装着することについては、スイミング姿勢の安定性から考えるとメリットは少ないそうです。
もちろん、右向き・左向きで装着しても十分にアジは釣れますよ!
他メーカーでも独特の形状をしたワームが販売されています。
これらのワームを使用する際は、その特性を十分に理解したうえで使ってみましょう。
浅く刺す・深く刺すことを意識して刺し分ける
今回一番伝えたかったことがこの項目です。
リードでも書いていますが、ジグヘッドにワームを装着する際は「まっすぐ刺す」ことばかりが取り上げられ、針を通す位置を考えることはほとんど触れられませんよね。
ですがこの浅く刺す・深く刺すは、アジングにおいて、特に「アタるのに掛からない」という状況を打破する際のポイントの一つになり得るものだと考えています。
アタリがあるということは…
アタリがあるということは、現在のセッティングが少なくとも大間違いではないことの証明です。
むしろ、今のセッティングを変えたことにより、正解から遠のいてしまうということもあり得ます。
掛からない要因には、ジグヘッドの重さが合っていなかったり、針サイズや針先の角度が悪かったり、ワームに原因があったりと様々でしょう。
皆さんもジグヘッドを変えたり、ワームを変えたりして、正解を導き出そうとしますよね?
ですが、ワームの刺し方を調整される方は少ないのではないでしょうか。
下の図で見比べてみましょう。
写真を見てもらえば分かると思いますが、ジグヘッドとワームの写真を撮ったうえで、位置をずらして重ね合わせています。
同じジグヘッドとワームを使うとしても装着方法によりどのような違いが表れるかが見て取れると思います。
針先からワームまでの位置が異なるだけでここまで違いが出ます。
これはもう、フックサイズを変更したレベルです。
アジの活性が低く、完全に吸い込み切れていないために針が掛からないとしたら…
アジの活性が低かったり、サイズが小さい場合、針先の出方を抑えて、全体をコンパクトにまとめましょう。
吸い込みやすくすることで、弱い吸い込みでもしっかりと口の中に納まるように仕掛けることができます。
吸い込んだものの、違和感を感じ吐き出す際に、針が口に掛かりにくい状態であるとしたら…
アジの活性が高かったり、サイズが大きい場合、針先の出方を大きくし、全体にボリュームを持たせましょう。
吸い込まれた後、吐き出される前に口の中に引っ掛かりやすくするように仕掛けることができます。
どうすればアジを掛けることができるかを考えるのじゃ!
これぞアジングの醍醐味じゃのう。
「今まで考えたことがなかった…」という方は是非次回の釣行時に試してみてください。
ジグヘッドへのワームの刺し方(付け方)のまとめ
今回はこれまでの経験をもとにジグヘッドへのワームの刺し方について考察してみました。
以下、ポイントを再掲します。
- 完全にまっすぐではなくても良い
- 裂けてもワームの周囲に刺せば意外に使える
- ジグヘッドの重り部分との隙間をチェック
- ワームによっては上下左右があるものも存在する
- 針先の出し方でフッキングを考える
基本的な事なのですが、なかなか意識して行うことのない項目もあったと思います。
気になった方はぜひ参考にしてみてください。
この記事が皆さんの良い釣果につながると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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