こんにちは、ハンター(@ajihuntofficial)です。
アジングといえばエステルラインを使用するのが一般的のようですが、今回はわたしが使用しているPEラインを使ったアジングについて、「タックルセッティング」、「動かし方(誘い方)」、「合わせ」など、アジを釣るための具体的な内容を紹介していきたいと思います。
初心者の方、アジは釣れるけどもっと数を伸ばしたいという方は、そのまま真似をしてみてください。
今回は少し長くなります。ぜひ最後までお付き合いください。
早速始めていきましょう。
なぜPEラインを使用するのか
わたしがエステルラインを使用しないのは以下のような理由からです。
- エステルラインの「もろさ」が気になる…
・ショックリーダーとの結束時に切れる
・ファイト中、抜き上げ時に神経を使う - ラインメンテナンスがシビア…
・海水による劣化スピードの速さ
・釣行ごとに一部切り捨て(ライン組み直し)というコスパの悪さ
同じような思いの方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
PEラインは風に弱いと聞くけど?
PEラインでも釣れるのならば使ってみたい
使うのならば何号のライン?
ショックリーダーとの結束は何ノット?
PEラインでアジングを成立させるための要素
どの道具を使用するにしても、メリットとデメリットがあります。
「釣り方」を工夫することで、PEラインのデメリットを少なくし、メリットを最大限生かしましょう。
原因を考えることがアジング最大の面白さです。
- PEラインの太さは「0.1号」
- ショックリーダーの太さは「0.8号」
- PEラインとショックリーダーの結束は「トリプルエイトノット」
- ドラグはズルズルでなくてよい
- リールは「ゆっくり巻き続ける」
- ロッドワークは「シェイク」もしくは「リフト&フォール」
ポイントを1つずつ解説していきます。
PEラインの太さは「0.1号」
PEラインはエステルライン同様、低伸長で感度が良いことがメリットですよね。その一方で、比重が軽く、風に弱いというデメリットも確かに存在します。
では、どのような風対策をすればアジングが成立するのでしょうか。
- 比重の重いPEラインを購入する
- 細いラインを購入する
最近販売されている比重の重いPEラインもありますが価格は高めです。
価格を気にするのであれば、細いPEラインを選びましょう。
一般的には、アジングでPEラインを使用する場合、「0.3号」という声をよく聞きます。
ですが、わたしがお薦めする太さは「0.1号」です。
細いと弱そう…
PEライン0.1号の直径は0.06mm程度しかありませんが、強度は約4lb(1.8kg)程度あり、相当な大物でない限りラインブレイクの心配はいりません。もちろん、手で引っ張った程度では切れません。
ちなみに、日本人女性の髪の毛の太さは平均約0.08mmだそうじゃ。
PEライン0.1号のほうが細いようじゃな。
「細い」ことは単に風対策だけでなく、キャスト時の飛距離にも直結します。
わたしが1gのジグヘッドでキャストした場合、約28m飛びます(回収時のハンドル回転数から計算)。
また、エステルラインほどのラインメンテナンスも必要ありません。
手で強く引っ張ったときに切れるようになってきたら、劣化した先端のほうをカットしてショックリーダーを組み直しましょう。
皆さんどうですか?PEラインのデメリットが霞んできませんか?
風対策はラインの細さに加えて、リーリングでもカバーしていきます。詳細はのちほど。
ダイワのデュラセンサーは本当に強靭です!
1カ月ほど使用しても先端部分が手で引っ張った程度では切れません。
わたしは200mのものを使用していますが、店頭ではあまり見かけませんね…150mも悪くはないのですが。
極細PEといえばアーマードFです。
こちらは使用していると先端部分が手で切れるようになりますので、時々確認してみましょう。
価格が安いので手に取りやすいです。
ショックリーダーの太さは「0.8号」
ショックリーダーについては以前の記事でも解説していますが、0.8号がベストです。
0.8号の強度は3lb(約1.4kg)程度ですので、メインのPEラインより若干弱い設定です。
もし根掛しても、ショックリーダーから切れる設定じゃな。
リーダーはメインラインに比べると低価格ですので、いろいろと試してみるとよいですよ。
わたしの感想としては、号数が違わなければ性能は大きく違わない!です。
最後に紹介したジョイナー・ボスメントはルアーフィッシング用ではないので、店頭で探す場合は餌釣りコーナーを探してみましょう。
PEラインとショックリーダーの結束は「トリプルエイトノット」
ノットの種類もたくさんありますが、0.1号のPEラインと、0.8号のショックリーダーを結束するのは、トリプルエイトノットが最適です。
「電車結び」や「8の字結び」など、その他のノットもありますが、強度、結び目の小ささ、簡単さ、結束スピードから総合的に判断した結果です。
いかがでしょうか?
ライン自体が細いため、弱そうに見えますか?
でも、こんなゲストもタモ無しで抜き上げています。
ドラグはズルズルでなくてよい
ドラグは現場でも調整するため、基本となる位置をしっかりと作っておきましょう。
強度のあるPEラインを使用しますので、少しだけ強めのセッティングにします。
ドラグ設定についての具体的な解説記事はほぼ見かけませんので、初心者の方やドラグ設定に自信のない方は以下のやり方で調節してみてください。
初心者が買いやすい低価格のDAIWA LEGALIS LT2000S-XHをもとに解説します。
※機種によって全く異なると思いますので参考にしてください。
- 基本のドラグセッティングは9回転
- 12時を基本として、サイズや活性に合わせて3時(90度)までの範囲で調整
基本のドラグセッティングは9回転
ドラグのつまみ部分を縦にまっすぐ(12時)の位置で被せた状態(1回も回していない状態)からスタートします。
1回転(360度)というよりも、実際に調整する際は半回転(180度)だと思いますので、半回転で1カウントしていき、ちょうど9回転目を基本の位置とします。
12時を基本として、サイズや活性に合わせて3時(90度)までの範囲で調整
ちょうど9回転したドラグのつまみを正面から見ると12時の位置につまみがありますよね。
このつまみを状況によって締めこんでいきます(緩めることはありません)。
針先の滑り具合次第でさらに締めこむ場合もありますが、締めこみすぎるとファイト中に糸が出づらく強引な寄せになります。できるだけアジを疲れさせてから抜き上げるようにしましょう。
リールは「ゆっくり巻き続ける」
ロッドをゆっくり上げることでレンジ(層)をキープする方法もありますが、リールを巻き続ける方法で以下のメリットを得ましょう。
- もちろんレンジキープ
- 風に弱いPEラインの風対策
- 適度なラインテンションを維持し感度UP
リールをゆっくり巻くと言っても、どれくらいがゆっくりなのか分かりませんよね。
こちらも、先程のリールDAIWA LEGALIS LT2000S-XHをもとに解説していきます。
※巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):81のハイギアモデルです。
ハンドル1回転が約3秒のスピード
リールのハンドルを1回転させるのに約3秒のスピードで回しましょう。
ジグヘッドの重さやその場の風速によっても変わりますが、基本はこのスピードです。
ロッドワークは「シェイク」もしくは「リフト&フォール」
一般的に紹介されているロッドワークですが、基本的にはこの2つの動かし方(誘い方)で十分です。
具体的な操作は次の項で説明します。
ロッドワークと「合わせ」
ロッドワークのポイントは以下の4つです。
- ロッドは立ててが基本
- シェイクでサーチ
- 食いが渋ければリフト&フォール
- サイズで変える「合わせ」を解説
1つずつ解説していきます。
1.ロッドは立ててが基本
アジの反応を敏感に感じ取りたいのであれば、必ずロッドを立てましょう。
『ロッドを立てる』って言っても、どんな感じか分からないよ…
具体的には以下の2つが大切です。
- 腕と人差し指が平行になる角度でロッドを握る。
- ロッドを握る手とリールのハンドルを握る手が、「みぞおち」もしくは「胸」の前20cmに来るように。
特に、手首の角度が重要になります。
肘と手首の角度が決まれば、ロッドは自然と立ちます。
2.シェイクでサーチ
釣り場に着いたら、まずは「シェイク」でアジの状況を分析しましょう。
前項でお伝えした「リールはゆっくり巻き続ける」動きと合わせて、リールのハンドル1回転に1シェイクの間隔で誘います。
「シェイク」ってどのくらい動かしたらよいのか分からない…
シェイクの動きは次の4つに気を付けましょう。
- ロッド先端が約5cmの幅の中で動かす。
- ジグヘッドと引っ張り合う(ラインがピンと張る)ポイント以上に動かさない。
- 1シェイクの回数は2~3回程度。
- 最初の数投に集中。
あくまでも「優しく」が基本です。
着水直後のレンジから始め、徐々に水深を刻んでサーチしていきましょう。
アジのいるレンジでは最初の数投で反応が得られます。逆に渋い時はこの数投で反応が消えます。
暖かい時期(ハイシーズンは特に!)はこの動かし方(誘い方)だけで十分釣れます。
3.食いが渋ければリフト&フォール
反応が消えてしまった場合でも、アジのいるレンジは判明しました。
食いが渋い場合は、魚の本能を利用します。
リフト&フォールのポイントは次の3つです。
- ロッドの先端をシェイクよりも少しだけ幅広(10~15cm程度)に動かす。
- 基本的に、リフト中もフォール中もリールを巻く手を止めない。
- ハンドル1回転に2~3回のリフト。
- リフトの間隔は「空けたり」「詰めたり」試しましょう。
無風であればフォール中にリーリングを止めてもOKです。
アジのいるレンジをしつこく攻めましょう。
アジが「口を使う」か、こちらが「諦めるか」の根気比べです。
4.サイズで変える「合わせ」を解説
アジのサイズが小さかったら「合わせ」はほぼ必要ありません。反射的に反応する程度で合わせになります。
しかし、ドラグの設定の項でもお伝えした通り、一つの基準としてアジのサイズが23cmを超えたあたりから上あごで滑る現象が起き始めます。
釣れたアジのサイズや引きの強さで確認するとよいぞ。
ファイト中にバレるようなら、鋭い合わせを入れてみると解消するかもしれんな。
状況にもよりますが、合わせを入れる場合はロッドの先端が40cm程度動くように入れるとよいでしょう。
ロッドは曲がりますので、意外と掛かりきれていなかったりします。
鋭く、素早くを心がけましょう。
まとめ
今回はPEラインで行うアジングについてタックルセッティングから動かし方(誘い方)、合わせまでと、一通りを解説しました。
- PEラインは0.1号
- ショックリーダーは0.8号
- PEラインとショックリーダーの結束は「トリプルエイトノット」
- ドラグはズルズルでなくてよい
- リールはゆっくり巻き続ける
- ロッドワークは「シェイク」もくしは「リフト&フォール」
- ロッドは立ててが基本
- シェイクでサーチ
- 食いが渋ければリフト&フォール
- アジのサイズで合わせを変える
初心者の方やアジングに自信の持てないアングラーの方には、ぜひ真似をするところから始めてみてください。そして、釣果が上がった時には一言コメントを頂けると嬉しいです。
この記事が皆さんの良い釣果につながると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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